高校二年生になってから
二ヶ月が過ぎ、
雨ばかりでじめじめした
私の大嫌いな6月になっていた。

着慣れた制服に着替えながら
大きくため息をついた。

…カリカリ…

突然ドアの方から音がした。

多分"あの子"だ。

「プリン~♪今日も起こしに来てくれたの⁈でも今日はちゃんと起きたからね♡」

ニャーと鳴きながら
私のベットの上で丸くなった。

朝の弱い私はなぜか
ペットのプリンに起こしてもらう。

「相変わらず可愛いなぁ…」

小さく呟き
スクバを持ってリビングに向かう。