「……おまえさー、戻ってくるなら、ちゃんと連絡入れろよ」


今夜の企画運営の2年生メンバーに雄仁が混ざっていたもんだから、

あたしは、呆れたように怒られた。


「こらっ! 雄仁!

───柊子先輩、あたし達これからおどかしに行くんで、一緒に行きましょうよ」


2年の女のコ達が「ね!」と懐中電灯を顎下から照らして、ニタリと笑った。



「そうだね、あたし───……」


言いかけて、……グイッ!


首根っこを引っ張られると同時に、


「俺、コイツとペアで、ラリーコース回ってくる。

ビリでノロノロしてるのいたら、ケツ押してくるからさ。

───おら! 行くぞ!」


そんな声が降ってきて、……

あたしは、強制的に雄仁に連行され、夜の構内を歩き出した。