───サークルとバイトで忙しくしてたのと、 前期授業が始まり、日常が戻ってきたのと、 体調も全快したことで、 あたしはお花見の日や、郁生くんと再び城址公園に行ったあの日のように、 取り乱したり、変な夢にうなされたりすることは、とりあえずなかった。 郁生くんも普通に喋ってくれるから、 以前のように軽いノリツッコミで会話出来るように戻ってきた。 けれども………