「………かっ……“可愛い”って……そっち? なんか、子ども扱い……してる??」
「だって、手が掛かりますから」
ティッシュの箱を受け取ったあたしと、郁生くんの目がパチッと合い………
「………ぷっ……」
───どちらからともなく、思わず吹き出してしまった。
涙目で笑い合いながら、あたしは宝物のような言葉を噛みしめていた。
──『俺が一番辛かったのは───トーコへの気持ちを抑えてた時』
──『だから、今は………幸せ』
そんなふうに言ってくれて、ありがとう………
へこたれることはあっても、あたしも頑張るね────だって、
“二人で”………なんだもんね……