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メールを見て、思わず盛大なため息をついてしまったあたし。
「ため息……どーしたの?」
「うん………」
───せっかく楽しい一日に忘れかけてたのに、持ち込みたくない………
行きの車中の、心配そうな郁生くんを思い出し、なんとなく濁してみた。
「…………一ヶ谷から……じゃない?」
「え………」
「大方、初詣のお誘いとかでしょ?」
「………っ」
お見通しな郁生くんの一言に───思わず固まっていると……
郁生くんは呆れたような表情で答えた。
「あいつに、宣言されたから。
『俺は俺で、好きに動くから。そのつもりでよろしく~』って」
はっ………い、一ヶ谷君、信じらんない!
そんなこと言ったの?? 郁生くんに!?
「てか………」
……おいでおいで、と手招きする郁生くんの隣に、あたしは静かに座った。
「トーコさんも、あいつから何か言われたんじゃない?」
「───う……ん………少し……」