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『テストから解放されたけど、秋休み明けに陸上競技大会があるから、準備しなきゃなんだ。頑張りまっす！』
そう言いながら、未桜ちゃんは帰っていき、
「……じゃあ、あたしも」
その流れで帰ろうとしたあたしを、
「待った」
と、掴まえる雄仁。
「な……なに」
「おまえ、これからバイト？」
「……靴屋のバイトは基本朝から夕方まで一日中。今日は休み」
「そ。んじゃ、行こ」
「ど……どこに」
「いいトコロ」
「………へ？」
「まあ、いいからいいから」
訳の分からないまま、強引にズルズル連れていかれるあたし。
電車で行けば２分の距離を、何故か線路沿いにほてほて歩き、たどり着いたのは………
