肩をポンッと叩かれた瞬間───ゾクリ。


物凄い恐怖と嫌悪感が背筋を走り、

思わずその手を払いのけ……


その反動でバランスを失ったあたしは、尻もちをついた。



「ご……ごめ───」


あたしの反応にびっくりした相手が、思わず手を引っ込める。


……バイト仲間で2コ下の新宮(シンミヤ)くんが、驚いた表情のまま、固まっていた。


「あ……あの、……考え事して…て、

……びっくりし過ぎだ…よ、ね……」


あたしが慌てて取り繕うと、



「……そ…そっか……。ごめんねー、真鍋さん!

つーかさ、ホントびっくりし過ぎだしっ!

逆にこっちがびっくらこいたっつーの!

───大丈夫? 立てる?」