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二人で、海へ行ったあの日。
───あたしが、前世（ｶｺ）の記憶を思い出した日。
郁生くんとあたしを心配して、電話を掛けてきてくれた瑤子ちゃん。
あたしから聞かされた二人の前世の繋がりと、
自分の罪を責め立てるあたしの様子に、
……その後の瑤子ちゃんの行動は早かった。
大学の隣駅のマンションに住んでいる、元モデル仲間の波奈さんの家へ、
あたしを居候させてもらえるように頼み、
電光石火で、うちの母親に許可を取り付けた。
急な話なのと、下宿ということもあり、
取り敢えず前期試験が終わる８月中頃までの１ヶ月半くらいなんだけど……。
