私達が遥か昔に犯した、自ら命を絶つ“心中”という罪────
天寿を全うせず、天運に逆らって死を選んだ私達に、
天から与えられた罰が“血縁”という──“兄妹”という、結ばれない運命ならば……
今、また自ら死を選んだら──
同じ過ちを犯せば──
何度でも、この悲劇は繰り返される──
『早く、次の世で逢いたい』って、
格子から月を見上げながら、ずっと願っていたの。
『来世では、何に縛られることなく、幸せに結ばれたい』って………
叶うかどうかも分からないその願いだけが、支えだったの。
─────真。
大切な、愛しいあなた。
私、あなたともう一度逢いたいの。
絶対に、あなたを探し出すから。
絶対に、あなたを見失わないから。
今、目の前のあなたと、運命を共に出来なかった、私を許して。
未来に夢を、願いを託すことしか出来ない……
身勝手で弱い私を、許して───……