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それから───私と真は、引き離された。
それぞれお目付け役に監視され、会えない日々を過ごした。
絶望の淵に立たされたような、辛い日々……。
人から後ろ指を指されるなんて、
嘲笑われるなんて、
そんなことはどうでもいいの。
私達が結ばれない運命でも、
父上と母上を裏切って、傷つけても、
例えこの世の誰にも許されなくてもいい。
あの笑顔が見たい。
────あなたに触れたい。
真、あなたが側にいないだけで、
生きていることにこんなに価値が見出だせなくなる。
憔悴し、徐々に錯乱していく私を不憫に思ってくれたのか、
お豊とお悦の手引きで、ようやく真と逢えたのは、───半年ほど経っていただろうか。
そんな私達をさらに追い込んだのは、
────母上の死、だった。