………ねぇ、真?
出逢った瞬間に私の中を駆け巡った、
あの不可思議な想いの欠片を、
遥か遠い昔に交わした“約束”を、
───忘れたままだったら……
思い出さずにいたのなら……
私達の行く道は交わることなく、
仲の良い兄妹のまま、別々の時を過ごしていたのかしら?
父上も母上も、兄様も姉様も……
大切な人達が、幸せな時を紡いでいけたのかしら?
あなたを愛しいと想う───その罪で、
流された涙が、
……流された血が、
遥か未来まで、私達を責め立てる………。
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