「高校生と同居!? うっそ、なにそれ、おいしいじゃん!!」


「だーかーらー……“甥っ子”だっつーの…」


あぁそっか、と彩香。


「随分と年の近い甥っ子くんね。柊子のお姉さんはいくつなの?」


「爆烈、35歳……」


あたしの覇気のない声にウケたのか、彩香は「あはは」と声を上げて笑いつつ、


「あんた、幸せオーラがないよー! 今度の飲み会ではじけなきゃー!!」

と、あたしは激励した。


……ごめんね、幸せオーラが薄くて…



あの爆烈ぶりに、「慣れてる」と悟れる郁生くんはエライな…と、つくづく思った。