「……あ、……ね、ねぇ。
瑤子ちゃんはどうしたの? いつまでいられるの?」
「今日はこっちで仕事あって、思ったより早く終わったから寄ったの。
明日はオフだからゆっくりさせてもらって、
明後日はまた学校と仕事と両方あるから、
夜には向こうに戻るわ」
「わ! じゃあ、明日は一日いられるの?」
「そうね」
「やった!」
小犬のように喜ぶあたしに、
瑤子ちゃんは「お土産あるよ」と、シックなゴールドの箱に入ったトリュフチョコレートを手渡してくれた。
「ありがとー、瑤子ちゃん大好きー!」
「あはは、トコ現金!」
目まぐるしい一日の中で、………最後に用意された嬉しいサプライズに、
あたしは久し振りに心からはしゃいでいた………