「柊子先輩、一緒に飲んでいかないんですかー!?」


名残惜しそうに引き止められると、

「じゃあ……」とついつい、くっついて行きたくなったけど。


───あたしは「ごめんねー」と手を振って、

一人帰ることにした。


カラオケ楽しかったけど………今日お酒を飲むのはヤバイ。


アルコール入って、皆に迷惑かけるのは申し訳ないので、退散は必至でしょ。



電車の中から、窓の外の街明かりを瞳に映しながら、

皆との優しい時間を思い返し、心がほっこりする。



あたしの、大切な居場所………。