『今から、カラオケ来い』
『ストレス解消になるぞ』
『今、駅にいんだろ。バイト休み?』
『どうせ、辛気臭い面してんじゃねーの?』
『なにイライラしてんだよ。……アレか?』
───そんな失礼な内容が、繰り広げられていたのに。
どうして、これを彼氏だと思ったのか、
その思考回路が計り知れない。
甘さのカケラもあったもんじゃない。
それとも………熟年夫婦みたいな雰囲気だったのかな?
それこそ、お断りだけど……。
「部室にいたら、雄仁さんが誘ってくれてー!
……あ、柊子先輩、何飲みます?」
カラオケメンバーの中には、1年生も何人か混ざっていて。
すっかり馴染んでいた。