あれー、郁子戻ってきたの?
クラスの友人にそう言われ、
だって、混んでるんさ。と返す。
「.....すみません。そこ、わたすのせぎなんだげど。」
「なんで、なまってんの?」
天敵、副山。
「どいてくれ。私はお昼ご飯が食べたいんさ。」
なんで、副山が私の席に座って、副山の友達の、さとくんと食べてるのか。
「まあまあ、あ、郁子も一緒に食べようよ。」
さとくんが、優しくそう言ってくれた。
私は、さとくんが好きなのである。
「さとくん.....やさしいね。すき。」
はいはい。と言って、さとくんは私の頭をぽんぽんする。
「さとやま!なに、郁子に触ってんの!郁子は僕んさ!」
いつのまにやってきたの、変人橘、さん
「やーだって、多分この中じゃ一番僕が好かれてるよ。ねえ?郁子。」
き、きゅーーーーーん。