「おーい、旦那さんが手振ってますけど。」
身長175センチ、だいばやしもとこもびっくり美人 遠子ちゃんが、
50m先にいるであろう、橘さんを指差した。
「人を指差しちゃいけないって。旦那さんは、お星様になっちったって、この前言ったばっかりじゃん、遠子ちゃん。」
そう言うと、遠子ちゃんはよーいどんの合図とともに、50m先にに颯爽と走って行った。
あ、今度はちゃんと、自分に手振られてるってわかる。
だって、遠子ちゃんだし。
その横に、橘さんが行き、何な話をしている。
話が終わったのか、2人して、私に手を振った。
「あ、はい。」
軽く手を上げておいた。
すると橘さんは、腕がちぎれそうなくらいに、手を振った。
だから、橘さんにじゃないって...。
「お、おい!佐倉!お前走る気あんのかよー!おっせーの!」
私も50m、走った。
すると、開口一番に、同じクラスの調子乗り男、副山君にそんなことを言われた。