「おばさん今日も仕事?」

「うん。また遅くなるって。」

お母さんはデイサービスって言うところで
働いている。お年寄りのお世話をしたり。

「俺んち来る?」

「いいよ!お父さんは早く
 帰って来るみたいだし。
 それより、今日テストだよ!」

「どうせ優衣のことだから
 勉強してないんだろ。
 俺はもう余裕だね。」


だってレベル落として一緒の所
選んでくれたくれたもんね…


「いいもん!今回はちょっと自信あるし!」

「今回ってその前のは中学の時だろ。
 今日のは高校入って初めてのテスト!」

「分かってるよ。テストなんか
 どれも同じだよ。」
 
「まあ、頑張れよ。」


高校に入学して早1ヶ月が経っていた。

友だちも仲の良い子が2人出来て
高校生活は順調に進んでいる。はず!

気になる人とかはまだいないけど、
いつかは彼氏もほしいなぁ、なんて…


「隼人、もうすぐ大会あるんだよね?」

「おお!6月の中旬にな。」

「隼人ならもう楽勝じゃん?」

「どうかねー。」

「わたし応援…あっ、ゴメン…
 なんでもない!」

「…無理すんなよ。」