街を歩く修二に何人かが挨拶をしていてなんだか優奈まで気分がよくなった。


「修二は顔が広いんだね。」


酔っ払った優奈が風を浴びながら言う。


「そうだよ。」

冗談っぽく言う修二。


優奈は並んで歩きながら今日が終わることをとても寂しく思った。


明日からまた仕事に励む毎日。

(やっぱ若いうちはガンガン遊びたいよな。)

そう思い今日を楽しませてくれた修二に心の中で感謝していた。