「優奈ちゃん。会いに来ちゃったよ。」

仕事が終わり店の外にでると、笑顔で修二が立っていた。

「どうしたんですか?」

はてな顔の優奈に修二が言う。

「ほらデートの約束したじゃん。あれ今日じゃダメかな?」

変わらず細身のスーツでピシッと決めていた。

内心優奈はとても嬉しかった。

お客以外でわざわざ会いに来てくれる人がまだ自分にもいるんだな。と思って。