その翌日、学校では…

「なぁ、千奈美」
「どうしたの?」
「日本人形みたいな女の子って
可愛いと言えるのか?」
「なに、そんな真剣な顔で…。
あれじゃない?人形みたいに綺麗とか」
「ならいいんだかど、ちび丸子に出る
ケッとかって笑うヤツを想像しちゃうわ」
「あぁー、確かに想像しちゃうわね」
「バイト先で出会い探してもしゃーないな」
「そりゃそうよー、それよりあんたも罪ね」
「なにが?」
「なにがって…後輩から告白されたんじゃ…」
「あぁ、ふったよ。」
「ええええええ!なんで!?
学校内じゃ可愛くてモテる有名人じゃない!」
「んー、なんでだろうな。あんまり
ビビビッと来なかったからかな。」
「やっぱりあんたの感性はわからない…」


千奈美にはこう言ったものの、俺には
とても苦い過去があった。
二つ下の女の子と付き合ってた時の話だ。