「たつるーいつまで寝てるの~?」
「ふぁあ~。何限目?」
「5分前に4限終わったわよ」
「まじか~、俺の合図わかった!?笑」
「はい、ちゃんとノート取ったよ。」
「さんきゅーっ!千奈美いないと
家で勉強も出来ないからなぁ。爆笑」
「あんたね、それはダメ人間になると」
「思うって?そんなの知らねーよ!笑
それより飯だ飯!」
ガサガサガサガサガサガサ
「じゃあ私、先輩とご飯食べるから。
また後でね~」
ガシッ
「どうしたの樹?」
「頼む…」
「…金を貸してくれ」
「ははぁー、また弁当忘れたのね?
別にいいけど、あんたっていつも
お金ないわよね。バイトしてるんじゃないの?」
「いやー、昨日の夜にさー、ネットで
服とか本とか買っちゃって6万くらい
使っちゃったんだよね、…ははは」
「貸してもいいけど、ちゃんと返してね。
あと、利子は~」
「千奈美様ー!利子はやめてください!!」
「ちょっと、様つけるのやめてよ。
貸さないわよ?」
「ごめん千奈美!頼む!!」

結局、千奈美にお金を借りて
売店のパンで我慢した。
たぶん、さっきのやりとりだけ見たら
本当にカップルに見えるのかもな
って思えてきたけど、金せびる
彼氏なんていらないよな。笑

と、現実に戻る俺であった。