「おはよー」
「樹、大丈夫か?具合悪そ…って
ははぁ~、千奈美様と登校ですか。
いやぁ、モテる男は違うねぇ」
「そんなんじゃねーよ!
千奈美も何か言えよ!!…って」

その頃千奈美は同じクラスの女子に
囲まれ忙しなく話しかけられていた。
聖徳太子でもあの人数は相手にできないだろう。
同性にモテるのも、さぞ辛いだろうな。笑

さぁ、授業始めるぞ~
その一言で皆、席についた。

俺と千奈美の席は
□■
●□

■が俺。●が千奈美だ。

俺は千奈美に右手でサッと振り上げて合図を送った。
あぁ、はいはい。と言った様子で
仕方無さそうにノートを取り出した。