3年の2学期の後半.


俺はあやに呼びだされた.


なんだ?って思ったけど行く事にした.


「きてくれたの?ありがとう」


「おう.」


「真面目な話してもいい?」


怖かった.聞きたくない.そう思った.


でもあやは話していく.


「私ね、いつもりくやくんに好きとか付き合ってとか言ってたじゃん?あれね、最初は冗談だったの.だけどねりくやくんの事意識しちゃってて...たぶん私ずっと前からりくやくんの事好きだったんだと思う.だから言わせて?」


「...」


「好きです.付き合ってください.」


え?嘘だろ?本気か?どっきりなのか?


「怖かった.」


出てきた言葉がこれだった.


「ごめん.」


「大丈夫.」


「返事もらっていい?」


その後すごい考えた.


ってか嬉しかった.


これで両想いだって.


でもそんな時塁の言葉が頭を横切った.


「俺はあやを幸せにできない」


俺は幸せにできるのか?


...無理だ.


俺は一度も付き合った事がなかった.


だから付き合ってもあやを苦しめるんじゃないかって思った.


俺が出した答え.


「どっきりじゃないよね?じゃあちゃんと言うよ?俺は…