俺は学校が終わった後すぐ帰宅した.
「おい塁!なに別れてんだよ!」
「...しょ-がね-だろ.」
「なにがしょうがないんだよ!あやを泣かせやがって!!!!」
「俺はお前とあやの事を考えてそ-したんだよ!!!!!!」
「は?それど-ゆ-ことだよ」
「俺はあやより年上で最初に俺が卒業する.それで俺は高校に入るだろ?俺馬鹿だからさ、上の学校行けねぇんだよ.」
「それがなんだってゆ-んだよ.」
「あやは自分の将来に向かって頑張ってる.なのに前俺と同じ高校受けるとか言いだしてさ.そしたら俺、あやの夢つぶしちゃうかもしれない.あやには諦めてほしくないんだ.あやはすごい頭がいいから、俺と同じ高校になんか入っちゃいけねぇんだよ.」
「だったらそう言って別々の高校に行けばいいだろ?たまに会ったらいいだろ?」
「会ってるのに時間を使うより勉強に使った方がいい.それに俺はあやを幸せにできる自身がない.泣かせるかもしれない.俺、相手がどう思ってるとか考えないでなんでもするタイプだし.だからあやには素敵な人と一緒に過ごしたりして幸せになってほしいんだ.」
俺は言い返せなかった.
塁もほんとはまだあやの事好きなんだろう.
あやには幸せになってもらいたい.
俺もそう思う.
塁がだめってわけじゃないけど塁はいい奴だと思うけど塁が言う通り幸せにするなんてできるか分からない.
自信がないからって事なのか?
「あと、お前あやの事好きなんだろ?」
「はっ?!」
「図星だな.お前があやを幸せにしろよ?あやを泣かせたらぶっ殺すかんな.弟だとしても.」
「...分かった.」
「このことは内緒な?」
「おう.」