「ひかり、何してるんだ?入らないのか?」
「えっ!え……で、でも、私……はずかしいし…
あの、それに…皆元気そうだし…だったら、別に心配する事も…」
「どれどれ…」
「あ…!」
照れてもじもじしてる私を無視して、おじいさんはさっさと扉を押し開けた。
その途端、からんからんと軽やかなドアベルが鳴って、ここあちゃんとハヤト君が私達の方を見た。
「いらっしゃいませ。」
「ちょっとお邪魔しますよ。」
おじいさんはさっさと店の中に入って行き、シュウもそれに続いて二人は日当たりの良い窓際のテーブルに座った。
(も…もうっ!)
私も慌てて席に着く。
「いらっしゃいませ。
何になさいますか?」
間近で見たここあちゃんは、本当に可愛い。
肌が透き通るように白くて、顔の大きさが私の半分位しかない。
ウェストも足も折れそうに細いし、なんて可愛いんだろうって、同性の私でも見とれるほどだった。
「そうじゃな…わしは…」
おじいさんはメニューを見て、ティラミスのケーキセットを頼んだ。
シュウはフルーツのタルトとコーヒー。
二人共本当に甘党なんだから…!
さっきもクッキー食べたばかりなのに。
……と、いいつつ、私もいちごのショートケーキとココアにした。
二人がケーキを食べるのに、私だけ食べないなんて我慢出来ないもん。
「二人共…それだけじゃなくてお客も全然元気そうだぞ。
サイトは本当に閉鎖されてんのか?」
「う…うん。
確かに閉鎖されてたけど…もしかしたらまた再開されたのかな?
じゃないと、こんなに元気なはずないよね?
ねぇ、おじいさんはどう思う?」
「娘さん…ちょっと。」
おじいさんは私に答えることなく、突然、ここあちゃんを呼びつけた。
「はい、なんでしょうか?」
「ここの者達は皆元気そうじゃが、もしかして完結作なのか?」
「はい、そうですよ。
……ご存知ないってことは、まさか、よその世界からこられたんですか?」
「そうなんじゃ。
実は、この者は現実から来ておってな。
現実にいた時に、あんたのこの小説を読んでたらしいんじゃ。」
お、おじいさん…大丈夫なんですか!?
そんなこと言っちゃって…
「げ、現実から!?
わぁぁ…私、現実から来られた方にお会いするのは初めてです!」
ここあちゃんは両手で私の手を取って、嬉しそうに微笑んだ。
ここあちゃんの手は指が長くて華奢ですごく綺麗で…
っていうか、私の方が嬉しいんですけど~…
「そうじゃろうなぁ…
そんな者は世界広しといえど、おそらくこの者だけじゃろうからな。
そうか、ここは完結作だったのか…」
おじいさんはそう言って納得するように何度も頷く。
「えっ!え……で、でも、私……はずかしいし…
あの、それに…皆元気そうだし…だったら、別に心配する事も…」
「どれどれ…」
「あ…!」
照れてもじもじしてる私を無視して、おじいさんはさっさと扉を押し開けた。
その途端、からんからんと軽やかなドアベルが鳴って、ここあちゃんとハヤト君が私達の方を見た。
「いらっしゃいませ。」
「ちょっとお邪魔しますよ。」
おじいさんはさっさと店の中に入って行き、シュウもそれに続いて二人は日当たりの良い窓際のテーブルに座った。
(も…もうっ!)
私も慌てて席に着く。
「いらっしゃいませ。
何になさいますか?」
間近で見たここあちゃんは、本当に可愛い。
肌が透き通るように白くて、顔の大きさが私の半分位しかない。
ウェストも足も折れそうに細いし、なんて可愛いんだろうって、同性の私でも見とれるほどだった。
「そうじゃな…わしは…」
おじいさんはメニューを見て、ティラミスのケーキセットを頼んだ。
シュウはフルーツのタルトとコーヒー。
二人共本当に甘党なんだから…!
さっきもクッキー食べたばかりなのに。
……と、いいつつ、私もいちごのショートケーキとココアにした。
二人がケーキを食べるのに、私だけ食べないなんて我慢出来ないもん。
「二人共…それだけじゃなくてお客も全然元気そうだぞ。
サイトは本当に閉鎖されてんのか?」
「う…うん。
確かに閉鎖されてたけど…もしかしたらまた再開されたのかな?
じゃないと、こんなに元気なはずないよね?
ねぇ、おじいさんはどう思う?」
「娘さん…ちょっと。」
おじいさんは私に答えることなく、突然、ここあちゃんを呼びつけた。
「はい、なんでしょうか?」
「ここの者達は皆元気そうじゃが、もしかして完結作なのか?」
「はい、そうですよ。
……ご存知ないってことは、まさか、よその世界からこられたんですか?」
「そうなんじゃ。
実は、この者は現実から来ておってな。
現実にいた時に、あんたのこの小説を読んでたらしいんじゃ。」
お、おじいさん…大丈夫なんですか!?
そんなこと言っちゃって…
「げ、現実から!?
わぁぁ…私、現実から来られた方にお会いするのは初めてです!」
ここあちゃんは両手で私の手を取って、嬉しそうに微笑んだ。
ここあちゃんの手は指が長くて華奢ですごく綺麗で…
っていうか、私の方が嬉しいんですけど~…
「そうじゃろうなぁ…
そんな者は世界広しといえど、おそらくこの者だけじゃろうからな。
そうか、ここは完結作だったのか…」
おじいさんはそう言って納得するように何度も頷く。