一生懸命探したよ。

声が枯れるまで叫んで、いろいろ探し回った!

道行く人の目に、僕はあの時どう写ったのかな?


あいつ何してんだ?


どう思われても構わなかったんだよ!


必死だと、人の目は気にしなくなるものだから!

そして


とうとう


その日は見つからなかった。

泣きながら帰った自分がいたんだ。


人は本当に不思議だと思ったのもこの日だった。

寂しいとき悲しいときや嬉しいときは自然と涙が出るんだよ!


帰り道、

ふとお店のショーウインドーに写る自分の姿を見たんだ。
その時だった…

ふと前にショーウインドーで二人で話した会話が出てきた。

(ねぇ、このアクセ付けて何処行く?まずは二人が出会った場所に行こうか?)
「そうだな。これを渡す時に出会えた事にありがとうと伝えるよ」

あっ?

涙が止まった

気付くと僕はあの場所に向かった。