〝――レイア姫様がお戻りになられた――″




深く平伏す民達から聞こえる、嬉しさに満ちた声

騎士達に護衛されながら、王宮へと向かうソフィア




いや――‥レイア姫




その黄金に輝く髪を、その背に広げて

今まで見た事も無いほど、凛とした姿で

多くの民の間を歩く彼女の姿を目で追った


そして


その隙間から感じる、鋭い視線

銀色の髪をなびかせて

まるで威嚇する様な瞳で、俺を見つめるホリス



その姿を見て、思った



もう二度と会えないと


そして

会ってはいけないと