ホリスの言っていた通り、城の前には護衛の者と思われる男が3人立っていた


その中にいる見慣れた馬に駆け寄って、その背を優しく撫でる

すると、嬉しそうに鳴き声を上げた馬が俺の頬へとすり寄ってくる




「また頼むぞ」




コイツには一度助けてもらった

ゲイルに襲われた時、コイツが駆けて来なかったら、きっと俺も危なかった





「アレン様」




馬の背に荷物を括り付けていると

不意に声がかかる


振り返ると、悲しそうに微笑むグレイスが目に入った