荷物を片付けて、父の元へ向かう



美しい光の織りなす世界の中で

俺だけが、違うイキモノの様に感じる



この世界に染まりきれない

俺だけが


この世界を去る

俺だけが


まるで異物の様に感じる







「待っていたぞ」



父の部屋の扉を開けた瞬間、落ちる声

どこまでも透き通る、その声



父の前に立ち、横目で俺の姿を捕らえた

銀色の騎士