――会いたい



この想いは消える事はない

むしろ、昨日よりもその想いは大きくなっている


もう別れの時が迫っている、今でも尚

思っている


会いたい、と




その想いを閉じ込める様に、ぐっと両手に力を込める

手の平に食い込む爪の痛さで、駆けだしそうな俺の理性を繋ぎとめる



早く、この国を出なければ

この想いが抑えきれなくなる前に



そして、思い出にしよう

彼女と過ごした日々は



美しい、思い出に

夢だったと、思える様に―――