『友と話す時と同じでよいのだ』

『で...ですが、プリンセスに...そんな言葉...』

『そんな事関係ない。そなたはこれから私に仕えるのだろう? ならば、その堅苦しい言葉使いは禁止だ』



まだ着慣れない騎士の格好で、私を見上げるホリス

湖の上で輝く光の様に、美しい銀色の髪をしている




『我が妹の我儘をかわした奴は今までにいないぞ。聞いてやってはくれないか?』



隣で困った顔で微笑む兄様を睨みつけた後

ニッコリと笑って、私と同じくらいの年のホリスに片手を差し出す




『そういう事だ。今日からそなたは、私の友達だ』

『と...友達?』

『そうだ』



ゆらゆらと揺らぐホリスの瞳をじっと見つめて

片手を出したまま、待つ