まるで花の様に散っていく赤

微かに晴れた霧の中で、血の海に沈むガスパルの兵士達

その光景が酷く非現実的に感じる




「いたぞぉ!!! 殺せぇぇ!!」




それでも、休む間もなく襲い掛かってくるガスパルの群れ

ぐっと姿勢を低くして、向かってくる群れに斬りかかる



悲鳴を聞く間もなく

ただただ前に駆けていく



1人でも多くの兵を斬る

1人でも多くの民を救う



そう思いながら

ただ、ただ風の様に駆けていく






――――レイア





心の中で

彼女を想いながら