「そなたもな」



そう言って、ニヤリと父が不敵に微笑んだのを見て、同じ様に微笑む

冬の冷たい風にさらされた心が温かくなる




「この戦が終わったら、共にまた酒を飲もう。ホリス」




いつもと変わらぬ日常を

いつもと変わらぬ日々を


共に過ごそう――




そう言った俺に、ふっと表情を緩めて

微かに微笑んだホリス




しかし




どこか冷たい風と共に

ゆっくりと低い重低音と地響きが聞こえだす


徐々に大きくなるそれは、次第に体を揺らし始める