俺の次の言葉が落ちる前に、その衣を翻して俺の前から姿を消したホリス

美しい銀の髪が、レイアの月に照らされたあの色と重なって、胸が痛い



どうしようもできない

自分の無力さが、歯がゆい





「分かった途端に、散った...か」




固く閉じていた蕾が

勢いよく花開いた途端、散った



はらはらと

一枚も残すことなく

散った




それが、なんだか無性に可笑しくなって

無意識にケラケラと笑った



今にも雨が降り出しそうな

空に向かって