それからは、寝る間も惜しんで作戦を練った
1つの部屋に騎士達と顔を突き合わせて、ガスパルを迎え撃つ準備を整える
民は避難所となっている王宮の中へ避難させ、食料を大量に運び込んだ
けれど、今いる騎士だけでは数が足りない
動ける男は皆、兵にかりだした
農民や商人――まだ大人にも満たない者達まで
皆、この国を守りたい一心だった
1日が恐ろしいくらい短く感じる
夜になる度に、言いようのない感情に押し潰されそうになる
騎士達の表情もどこか暗い
だが、無理もない
一度はこの国を滅ぼしかけた一族が、また攻めてくるんだ
それも、以前より遥かに多い数で
誰もが思ってしまう
この先に待つ、未来がどのようなものかなんて