「恐れる事はない。数で勝てなくとも、こちらはガスパルの兵の何倍もの力を持つ騎士達が揃っている」



ニッコリと笑って、そう言った俺の言葉を聞いて

先程まで不安気に揺れていた者達の目に光が灯る


希望の光が





「そうだ。ここは我らの生まれ育った国だ。恐れる事はない」



すると、ホリスが胸に拳を当ててそう言う

迷いなく、力強い声で




「戦おう」




同意する様に、短くそう言った俺の言葉に

皆も同じ様に頷く



そして、この国そのものとも言える

美しい光の姫君に向かって、視線を投げかける




この国を守る

それは、彼女を守る事だ