「父は...まだ目を覚ましていない。父も共にという約束だ」
あの日、レイアと交わした約束
〝――剣を教えてくれる変わりに、この国から出してやる――″
あの時は、やっと帰れると飛び跳ねたい気持ちだったのに
今は、その約束が俺の心を締め付ける
その約束が果たされる時
それは彼女との別れ
――この恋の終わりだ
「体の傷はもう治っている。そなたの国へ帰ったとて、問題はないだろう」
「しかし、目の覚めない父をどうやって…」
「護衛を付ける。そなたの国の近くまで」
抜け道を探る俺の前に立ちはだかって、その道を塞ぐホリス
まるで、何もかも俺の事などお見通しの様に