「何だってっ!?」





世界に響いた言葉に、一瞬頭がついていかなかった

隣に立つレイアとグレイスも同じ様に、目を見開いて言葉を失っていた




「どういう事だっ!?」

「はっ。偵察に出ていた騎士が、帰らずの平原にて、ガスパルの大軍を確認いたしました。その大軍は真っ直ぐ、迷う事なく我が国に向かっていると」




途端に、目の前が真っ白になった

以前、ホリスが言っていた言葉が頭の中で甦る




〝――必ず、奴らは戻ってくる――″




「あと、どれくらいだ・・・」



呟いた俺の言葉に、瞳を歪めた騎士

そして、冷たい言葉が世界に落ちる




「――‥あと、4日程かと」