グレイスの言葉を聞いて、またか。と思う
深い溜息と一緒に肩を落とした
「大丈夫、夜までには帰ってくるから。荷造りは俺がやっておくよ」
「そうですか...では、お願い致します」
ホッとした様に胸を撫で下ろしたグレイス
胸に手を当てて、安堵の溜息をついた
「ご苦労だったな。グレイス」
「とんでもないです、姫様」
「明日、ゲルは国へ帰る。そなたも寂しくなるな」
「はい...ゲル様のお話はとても楽しかったですもの」
レイアの声に応える様に、ニッコリと微笑んで楽しそうに話すグレイス
彼女は父が目覚めてからも、献身的に父を支えてくれた
「ありがとう。グレイス」
「いいえ。私も楽しかったです」
「今度、ゲルの話していた話を私にも聞かせてくれぬか?」
「はい。もちろんでございます」
頬をピンク色に染めたグレイスが大きく頷いたのをレイアも嬉しそうに見ていた