「そうなのか?」
俺の言葉を聞いて、悲しそうに眉を垂らすレイア
その姿を見て、同意する様に頷いた後
真珠の様な肌に手を添える
「父は明日、この国を去る。ホリスの同意も得た」
「――そう..か」
そう呟いて、寂しそうに瞳を伏せたレイア
その姿が、どれだけ父の事を慕ってくれているか分かって、どこか嬉しく思う
それと同時に、父との別れがより現実感を増して、胸の奥が締め付けられる
本当に明日、別れなのだと思って
「アレンは...それで、よいのか?」
どこか遠慮気味に、小さな声でそう言ったレイア
ぎゅっと俺の手を握りしめて、俯いた