優しい風が俺達を包む

温かい日差しが俺達に降り注ぐ




「大丈夫だ、ホリス。私は過去に囚われたりしない」




何も言わずに、ただ瞳を揺らすホリスの手にそっとレイアが手を添える

美しい金と銀の髪が、揺れる




「そなた達と未来を生きると決めたのだ―――共に歩いてはくれぬか?」




優しい声が世界に満ちる

美しい、その姿が眩しい



俺と同じ様に、その瞳を細めたホリス

そして、グッと唇を噛みしめた




「どこまでも――お供いたします」




そう言って、柔らかく微笑んだ