何も言わずに、じっと視線を絡ませる俺達

冷たい瞳が俺の心の中を暴こうとしている



乱れている

俺の心を






「いつからだ」



そんな緊迫した空気の中、声を落としたのはホリスだった




――いつから?



その言葉だけで、すべてを理解する

あの夜の秘め事の事だと





「――‥この国に来て、しばらくしてからだ」



あの白い花が俺を彼女の元へ引き寄せた

すべての始まりの場所へ



王家の花が咲く

美しい、あの花畑へ