「心配をかけたな、アレン」



まだ少し力の入らない腕で俺を抱きしめて

そう言う父




「目が覚めてよかった」



ゆっくりと、体を引き剥がして父の顔をじっと見つめる

すると、優しく微笑み返してくれる父さん





「――どこか変わったな。アレン」

「え?」

「男らしくなった。よく見せてくれ」



愛おしむ様に俺の頬に手を添えた父さん

その無条件に与えられる温かさに

胸がいっぱいになる



よかった

本当によかった