「――っ」



頭の中で変わらない事実を並べて愕然とする


積み上げた積み木がバラバラと崩れる様に

噛み合わない現実は音を立てて崩れていく




現実を知るのは、簡単だった




「―――はっ....」



不意に鼻で笑う様な溜め息が口から出る



どうしようもないと思って



仮に俺の国へ彼女を連れ出すか?

それとも、この国に留まって彼女と共に生きようとでも言うのか?



この光の国で?



そこまで考えて、また小さく笑う



そんな事ありえないと思って

そんな未来など、どこにもないと思って