柔らかい風が頬を優しく撫でる その中に、どこか秋の香りがした ここに来て、また1つ季節が巡った 真っ赤に燃える様な木の葉が、風に揺れている 「秋は好きだ」 美しく染まった木の葉を見上げていると、隣から声がした 視線を下ろすと、真っ白な手を木の葉に添えて微笑むレイアがいた 「世界が温かな色で染まる」 彼女の髪と同じ様に、黄金の色に輝く木の葉 眩しいくらいのその色に、思わず目を細めた