「早く、目が覚めるといいな」



柔らかく、その瞳を細めたレイアがそう言う

その言葉にコクリと頷いた



父は、まだ眠ったままだ



季節が、また1つ変わっても

変わらず眠ったまま――




「アレンの父様は、どんな人だ?」

「父か?」



柔らかく微笑んだ彼女につられるようにして、笑みを浮かべる

すると、嬉しそうに頷いたレイア




「父は――強く、優しく...そして何より、騎士としての自分を誇りに思っている」




誰よりも国を愛して

誰よりも騎士としての自分に誇りを持っていた




俺の目標