「我らを見くびるな」

「――」

「以前も言ったはずだ。不信な動きがあればすぐに殺す。と」



透き通る声が、その言葉に反して美しく伸びる

まるで剣の刃の様に、どこか鋭く

そして美しい声



ホリスの言った言葉は、どこか冷たいが

少なからず、俺の事を信用してくれているのが伝わって嬉しくなる




ゆっくりと瞳を閉じて、心を無にする

そんな中でも、浮かぶのは

美しいターコイズの瞳




「――ここに、誓う。この国を裏切る事はしない」




片手を胸に当てて、そう言う


この国を裏切る様な事――

そんな事、俺にはできない



彼女を裏切る事なんて