「よく似合っている」
私の問いかけに、先程と同じ様にそう言って髪を撫でてくれるアレン
頬を伝う彼の指先が暖かい
「アレン...ありがとう」
気を抜くと、震えてしまいそうな声を振り絞る
どうにもこうにも、嬉しくて
優しい笑顔が
温かい、その笑顔が
「つけてみて?」
無邪気にそう言って、私を促す彼が愛おしくて
あまりにも世界が優しくて
気が付いたら頬を涙が伝っていた
「レイア?」
「――‥嬉しい」
驚いた顔で、私の顔を覗き込むアレン
それがなんだか恥ずかしくて、俯いて顔を隠す
それでも、私の顎先にそっと手を添えて、上を向かすアレン
目の前には、キラキラと輝くアレンの瞳
太陽をはめこんだ様に、美しい黄金の瞳