意気揚々と話す俺を見て、徐々にその顔を曇らせていくグレイス

いや..何か嫌な予感がするとでも言いたげな顔だ



きっと、それは俺が言うであろう次の言葉を感じ取ってだろう

そんな空気を感じ取りながら、迷わず思った言葉を落とす




「今から市場に行く!」



そう言って立ち上がった俺に、あからさまに大きな溜息を吐くグレイス

やっぱり。と言わんばかりの顔で



「アレン様。本当はこんな事申し上げたくありませんが、例え姫様がお許しになったとしても、あなた様の行動は制限されて――」

「そうか!」



彼女の言葉を遮って、そう言った俺を訝しげに見つめるグレイス

もはや呆れかえっている様にも見える